目次
IT業界経験10年、インフラエンジニア経験8年、フリーランスのSEになり5年となる筆者。
2025年9月現在、エンジニアとしての業務・仕事活動を休止しました。
そんな筆者が、エンジニア職、IT業界についてつらつらと想いの程を語っていく記事です。
▼筆者の紹介(ITエンジニアとしての業務経験)
・IT業界経験年数 10年(営業経験:4年 SE経験:8年)
<案件,業務経験要約>
・PCキッティング・展開
・各種ネットワーク詳細設計・構築
・各種サーバー設計・構築
・ヘルプデスク(Windows、Office365製品サポート)
・仮想化設計/構築
・クラウド設計/構築
なぜIT業界に入ったのか
筆者がIT業界に初めて入ったのは20代の時です。
この時は、人材に関わる営業の仕事がしたいと思い、たまたま転職活動で採用されたのがIT業界でした。
その後IT業界から別の業界に転職しましたが、30歳になった頃、再度IT業界へ転職しました。
当時は介護業界で働いており、月の労働時間が200時間を超える長時間労働でありましたが、
結婚を機に、普通の生活(平日の日中勤務、土日祝が休み)を希望し、IT業界に営業兼エンジニア見習いとして再度転職しました。
30歳にIT業界へ戻った時は、給料は23万程度です。
なぜエンジニアになったのか
30歳にIT業界に戻った後、営業兼インフラエンジニアとして働いていましたが、
2年ほど経って、インフラエンジニア職選任へキャリアチェンジをしました。
主な理由は下記です。
1:稼げるから
営業としては給料は26万程度でしたが、インフラエンジニア(初級のネットワークやキッティング、PC展開など)としての売上単価は50万/月程度でした。
シンプルに、エンジニアとして技術支援をした方が売上も上がります。当然、給料も上がります。
そして、エンジニアになり手に職をつければ「今後食いっぱぐれない」と思いました。
実際、エンジニアとして活動を始めて給料は26万からすぐに30万へ上がり、その後も年収は右肩上がりで上がり、食いっぱぐれる事(仕事に困ること)はありませんでした。
2:営業としての活動が頭打ちになったから
営業してITの案件を取ってきても、提案できる技術要員が居ませんでした。
(自分の会社は社員数人程度しかいない。)
最終的には自分で案件を営業でとって、自分自身が現場に入って技術支援を行うという形を取っていました。
なぜエンジニア活動を休止したのか
一番の理由は、「やりがいを感じないこと」です。
確かに金は稼げました。
インフラエンジニアとして活動し8年、最終的に年収1000万弱の収入を得ることができました。
また、技術力含め「市場価値」も、38歳である現在、
市場の単価として70~80万円/月という高単価で営業が可能なほど、経験と技術力も得ることができています。
しかし、エンジニアとしての仕事を続けていてひしひしと感じることがあります。
誰かの役に立っているのか?
世の中の為になっているのか?
人に誇れる仕事なのか?
上流インフラエンジニアとして行き着いた先は、「大手ゼネコン会社のお得意請負先の大手Sier」への常駐でした。(日本国内SIer売上、年収ランキングTOP10に入る企業)
さぞレベルの高い、技術力の高い仕事をしているのかと思いましたが、まったくそうではありませんでした。
大手SIでの業務所感については、下記記事でまとめていますのでよろしければ参照下さい。
一言で言えば「つまらない」
ものすごく雑な表現をすると、とても「つまらない」と感じながら日々の業務を行っていました。
つまらないと感じるにはいくつかの理由があります。
・効率性を追求してはいけない
→筆者は8時間かかる仕事を4時間で仕上げて、残りの4時間は他の事に時間を費やしたいタイプです。ですがIT業界では、あまりに効率性を上げすぎると周りから嫌がられます。
・みんなぬるま湯が大好き
→テレワークが普及して早数年となります。テレワークには利点も多いですが、明らかに「リアルでの出勤」と比べて生産性が下がります。
これは筆者の推測ですが、テレワークの8時間、もし可及な業務が無い場合、「8時間ピッタリとディスプレイの前で仕事モードになっている人は居ない」と思います。
要するに、テレワークによって明らかに仕事に向き合う時間が減っているということです。
・とりあえず現状維持で、お金が稼げればそれでいい
→向上心が無いというと偉そうですが、「今お金が稼げていれば現状維持で良い」といいう人が非常に多いです。
ITエンジニアに未来はあるのか?
筆者の主観で色々と書いてきましたが、ITエンジニアとして未来はあるのか?と言われると
「未来は多いにある」と思います。
正し、AI技術が発展してきたことで、もはや初級レベルの技術者は、AIがほぼほぼ肩代わりできるようになってきました。
中級、上級レベルの技術をAIが肩代わりする時代がいずれくるかもしれません。
そのため、単に指示通りに動くだけのエンジニアは、需要は減ってくるかもしれません。
しかしながら、公共や各業界のITインフラ基盤のシステムは、抜本的に変わることはそうそう無いため、基盤の運用、更改などのシステム需要は、当面無くなる事は無いでしょう。
自分の頭で考える事ができるエンジニアであれば、IT業界で市場価値を上げ、年収を上げていくことは容易と思います。
正し、筆者としては1度の人生、最後までIT業界に骨をうずめたいとはやはり思えませんでした。
(IT業界が嫌、というよりかは「他にやりたい事がある」想いの方が強いですが・・・)