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インフラエンジニアの業務であるPCキッティングがきつい理由(肉体的・精神的) について、
現役インフラエンジニアである筆者の実体験を元にご紹介致します。
筆者について、簡単に紹介させて頂きます。
▼筆者の紹介(ITエンジニアとしての業務経験) IT業界経験年数 8年(営業経験:4年 SE経験:6年) ▼案件や業務の経験 ・PCキッティング・展開 ・各種ネットワーク詳細設計・構築 ・各種サーバー設計・構築 ・ヘルプデスク(Windows、Office365製品サポート) ・仮想化設計/構築 ・クラウド設計/構築
筆者のSEプロフィールの詳細については、下記記事で紹介しています。
肉体的にきつい(開梱・仕分け・重量物運搬など、肉体労働)
まずはじめに、PCキッティングは「肉体的にキツイ」という点です。
具体的には、「運搬等の肉体労働」や、「単調な作業が長時間続く」といった内容です。
それぞれ、詳しく書いていきます。
パソコン・ディスプレイ等の開梱、運搬、設置作業
ITエンジニアの仕事といえば、頭を使う仕事で肉体労働とは無縁 というイメージも多いかと思います。
しかし、PCキッティングという作業には、「パソコンやディスプレイ等の運搬・設置」といった肉体的作業がある場合があります。
筆者が経験したPCキッティングに関連する肉体作業を一部ご紹介します。
▼筆者が経験したPCキッティングの肉体的作業一覧 ・デスクトップパソコンの開梱(段ボールから出す事) ・段ボールに入ったパソコンの仕分け作業 ・パソコン、プリンタの設置、ケーブルの配線作業(ユーザのオフィス、学校等) ・サーバー(重量10kg以上)の運搬、ラッキング(設置) ・2mの高さにあるNW機器(アクセスポイント等)へのケーブル配線(はしごに乗って作業)
タブレットや、ノートパソコン等は、軽量でそこまで肉体的な辛さはありませんが、
デスクトップパソコン、プリンタ、サーバ といった重量物になってくると、開梱やちょっとした仕分け作業等でも、地味にきついです。
また、稀ですが、アクセスポイント等、高い所に設置が必要なNW機器に関連する作業があります。
その際ははしごに乗ったりすることもあり、落下しないように注意が必要だったりもします。
【地味にきつい】開梱・仕分け作業
開梱とは、段ボールからパソコン等を取り出す作業です。
仕分け作業とは、たくさんある段ボールの製品を並べたり積み上げたりする作業です。
開梱・仕分け等は、基本的にメインの業務では無いです。
が、地味にきつい作業でもあり、また、地味に大切な仕事だったりもします。
例えば、作業場所のスペースが狭かったりすると、適当に段ボールを積み上げると、後で製品が取り出せなくなったりします。
また、開梱した段ボールが大量にある場合、大量の段ボールや発泡スチロール等のゴミが出ます。
大量の段ボールや発泡スチロールのゴミは、予め整理の仕方、処理の方法について決めておかないと、
ゴミが散乱し、片付けに時間がかかってしまうといった事もあります。
メインの仕事ではなく、補助的な仕事ではありますが、疎かにはできないという事ですね。
「たかが開梱・仕分け作業」と思われがちですが、地味に大変であり時間がかかる作業なのです。
【特に危険】プリンタ等の重量物の運搬・設置
特に筆者が一番きついと感じたのは、「業務用プリンタ」の設置作業です。
小さいプリンタであれば10kg以下程度ですが、業務用となると、50kg以上になる事もあります。
基本的に重量物は「危険なので一人で作業はしない」というのはもちろんルールとしてありますが、
案件によっては、管理がずさんなため「設置を一人でやらざるを得ない場面」が稀に出てきます。
筆者は、腕力には自信があったので、いけそうであれば重いものでもやってしまっていましたが、
腰を痛めたり危険ですので、やめた方が無難です。
危険な事と、落下して破損等の恐れもあるため、基本的には一人で対応しないようにしましょう。
精神的にきつい(長時間の単調作業)
次にきつい点としては、PCキッティングはPCの設定はインストール等、基本的に同じ作業を繰り返す単調な作業を長時間を行います。
単調作業が苦でない人にとってなら問題ではありませんが、
そうでない場合、同じ作業をひたすら続けることは、精神的に非常にきつい と感じる事でしょう。
また、同じ作業を繰り返す中で、「作業ミス」が起きないように注意も払わなくてはいけない事も
精神的な辛さの1つではないでしょうか。
チェックシートが粗悪だと、作業ミスは起きやすい
キッティング作業(PCの設定やインストール等)を行う際は、必ず「作業チェックシート」というものがあります。
このチェックシートがしっかりしたものであれば、作業ミスも発生しづらいですが、
チェックシートが大雑把 だったり、抜けが多いチェックシート だと、作業ミスが発生しやすく、
より注意を払って作業を行う必要があります。
例えば下記のようなケースです。
▼PCキッティングのチェックシートに抜けがあるケースの例 ・ノートパソコンのキッティング(A作業)とデスクトップパソコンのキッティング(B作業) という作業があります。 ・作業項目の中に、 Cアプリのインストールという作業があります。(A作業・B作業共に実行する) ・Cアプリのインストール作業は、「基本的に画面をひたすらクリック」作業のみです。 ・デスクトップ(B作業)はクリックのみでOKだが、ノートパソコン(A作業)は、実はユーザ名の入力画面がある(チェックシートに漏れがある)
チェックシートに漏れがある場合、人為的な注意等で対応をしなくてはいけないため、
精神的に負担が多くなります。
キッティング作業も経験が重要
今回は、PCキッティングがきつい理由 について、肉体的な辛さ と、 精神的な辛さ の2つの側面でそれぞれご紹介しました。
スキルのいらないたかがキッティング作業 と思われがちですが、開梱作業、チェックシート作業等、
経験値がとても重要となってくる作業がキッティング作業にはあります。
経験値が少ないと、作業時間が通用よりも多くかかったり、また、作業ミスが頻発したりと
業務そのものに影響が出てしまう事も少なくありません。
逆に、上記のような経験を積む事で作業時間の効率化ができたり、正確な作業ができたりと、
作業の品質が向上します。
作業の品質が上がる事でユーザーの満足度も上がります。
また、スキルとなり、キッティング作業からエンジニアとしてスキルアップをしていく事も可能です。
もし、今キッティング作業に従事している、またこれからキッティング作業を対応していく方が居たら、是非、上記の様な点に気を付けてキャリアアップをして頂けたら幸いです。
PCキッティング作業については、下記記事も参考にしててください。