多重下請け構造、長時間労働、残業・・・
この記事では、精神的に鬱になるITエンジニア(SE)の特徴について、筆者経験を元に記載していきます。
筆者について、簡単に紹介させて頂きます。
▼筆者の紹介(ITエンジニアとしての業務経験) ・IT業界経験年数 8年(営業経験:4年 SE経験:6年) <案件,業務経験要約> ・PCキッティング・展開 ・各種ネットワーク詳細設計・構築 ・各種サーバー設計・構築 ・ヘルプデスク(Windows、Office365製品サポート) ・仮想化設計/構築 ・クラウド設計/構築
筆者のSEプロフィールの詳細については、下記記事で紹介しています。
1.ベンチャー企業(中小)だと業務量が多い
・業務量が多く、勤務時間が長い
・勤務時間以外も、社内SNS等の連絡が飛び交う
・勤務時間以外も、メール対応等が発生する
まず1つは、ベンチャー企業(中小)の社員の場合、業務量が多く仕事の時間が多いという点です。
特に、ノリノリなベンチャー企業だと、「業務の時間」という概念があまり無い場合があります。
社長等、幹部は、会社の売上や事業を伸ばす事を最優先に考えていますから、
朝も夜も関係なく、仕事一筋なパターンが多いです。
下記は、ITベンチャーで仕事をしていた筆者の時の業務の一例です。
ITベンチャーの業務:筆者経験
筆者は2019年に、縁あってとあるITベンチャー企業(中小) へ入社しました。
社員規模は15名以下と小粒ながら、大手SIからの請負案件や自社システム開発等、事業は好調でした。
一日の業務は、一番繁忙の時で下記のような感じです。
▼下請ITベンチャーSEの業務一覧 【朝】 ・Slack(社内連絡SNS)で、メンバーの勤怠連絡を受ける ・メールで、顧客にメンバーの勤怠連絡を送る 【午前・午後】 ・顧客常駐先でSEとして案件対応 【昼休み】 ・見積書の作成や、外注にだす発注書の作成、確認等 【夜】 ・自社に戻り、打ち合わせ等
メインは、常駐先でのSEとしての案件対応ですが、+αとして、自社業務があります。
SEとしての案件対応が8時間、自社業務が平均して1~2時間は日々ある感じでした。
2.下請けSEは、仕事を断れない
次にありがちなのが、下請けのSEは、案件のクライアント(依頼元)からの業務の依頼を断れないという事です。
下請SEが業務を断れない よくあるケースとしては、下記のような場面です。
▼業務が断れない下請SEのシチュエーション ・案件の依頼元から、急な残業を頼まれる →断ると仕事の進捗に響いたり、悪い印象を与える為、受けざるを得ない ■常駐先のプロパーが残業気質な為、残業して仕事をするのが当たり前になる →残業をすることで、顧客とのコミュニケーションがあったり、「営業上の理由」で、早く帰りづらいため、残業をせざるを得ない
準委任だとか、派遣だとか、SESだとかで、直接の業務指示はNGだとか、契約上の業務の制約はもちろんありますが、
現場レベルでは、そんなものは関係ないのがほとんどです。
直接、案件の依頼元のプロパー目の前に居れば、業務指示なんて当たり前のようにきますし、
実際、依頼元(顧客)と、現場で親しくなってしまえば、取引上も有利になる事は多くあります。
3.中間管理職で、業務時間外も連絡対応がある
3つ目は、早朝や夜間、また土日休日でも「仕事の対応」があるという点です。
管理するメンバーがいる立場だと、メンバーの業務管理や、勤怠の連絡等を行う為、
「業務時間外の連絡対応」 が、どうしても発生します。
筆者が特に鮮明に覚えているのは、2019年に新型コロナが発生し始めた当初、
発熱をしたメンバーからの「勤怠連絡」「体温報告」また、「発熱による欠勤のお詫び連絡」を
毎日のように常駐先に出勤しながら行っていた事です。
一見、連絡くらい大した事のないように思えますが、
1件の連絡対応が5分~10分程度だとしても、何件も積み重なると、業務時間を圧迫します。
また、顧客へのお詫びの連絡等は特に気を遣うため、精神的にも疲れる業務です。
そして、勤怠の連絡は平日以外も飛び交う為、土日等の休みでも、連絡が来たら対応しなくてはなりません。
当時は使命感を感じて対応していたので、苦と思った事はあまりありませんでしたが、
知らず知らず、精神的疲労が溜まり病んでいく結果 と、筆者はなってしまいました。
この記事では、精神的に鬱になるITエンジニア(SE)の特徴3つについて、筆者の経験を元に記載しました。
ご自身に当てはまる所がもしあれば、見えない精神的疲労が積み重なっていないか? 今一度振り返ってみるといいかもしれませんね。
実際に筆者がSEとして勤務していた1日のスケジュールを、下記記事では紹介しています。
こちらも是非確認してみて下さい。